【チャリで行った】1日目① 横浜ー小田原
1日目。
時刻は午前3時20分。真夜中は既に過ぎ、夜明けは遠い。
こっそりと自宅を出発。少々肌寒いが、最寄り駅、JR横浜線・十日市場駅からスタート。
今日はどこまで行けるか。腕試しのようなところもある。
最終的には、ここから距離にして100㎞以上離れている「静岡市」が目標。体調との兼ね合いでそこより前でストップするかもしれない。
それを考慮したとき、大きい壁が「箱根山」。神奈川県と静岡県の境を越える際、
①.小田原から急こう配の箱根山を短距離で越える、いわゆる山越え
②.国道246号で箱根山を迂回し、御殿場周りで行く
③.熱海まで南下、山道で三島まで行く
と、大まかに3つのルートがある。どれを取ろうか...
少し悩んだが、
「芦ノ湖が見たい」「箱根峠を越したところの富士山が美しいらしい」「山道といったって数kmだからなんだかんだでスルッと抜けられそう」(後にえぐい目に遭うとはこの時は考えもしなかった)
といった理由で、「環状4号→国道467号→藤沢から国道1号→小田原→箱根山→三島」の東海道ルートに決定。
横浜市緑区を通過し、「海軍道路」から瀬谷区へ。ここあたりから空が明るくなってくるが、朝靄が発生。正直、怖い。
と思いつつも直線の道路を下り、相鉄瀬谷駅。まだ始発まで時間があります。
この付近でいったん右折し、大和駅付近で国道467号。藤沢周辺まで小田急江ノ島線沿いに下っていく。(余談ですが、藤沢市の市外局番は0466。なんかおしい)
朝方ということもあり、行き交うのはトレーラーばかり。
明るくなりつつなる。
藤沢本町に着いたのが朝6時前くらい。ここから国道1号で小田原を目指す。
茅ケ崎付近。国道1号はこのあたりでは松が両側に植えられている。江戸時代もこうだったのだろうか?
だいたい4km(昔の一里)くらいで町が変わる。東海道線の駅もそのくらいの間隔だった、とか考えているうちに平塚。時計を見れば午前6時30分。朝飯をコンビニで調達しつつ、3時間ちょいでここまで来れたのか、と(特に深くもない)感慨に浸る。なにしろ、自転車でここまで遠くに来たことはなかったから。
ここで相模川(馬入川)を渡る。上りの東海道線、きっと通勤通学客でいっぱいだろう。
大磯町まで来た。
左を見ると海岸沿いにサイクリングロードがあるとか。西湘バイパスの下あたり。
行ってみると...
...いや、取り立てて何もない朝の海岸なんですけど、それでも遠くにきた感が出てきた。しばらく砂浜に腰を下ろし、ぼんやりと相模灘を見ていた。10分くらい。
そろそろ小田原が見えてくる頃…
見えてきた。緩やかにカーブする岸...でも箱根山は見えなかった。
雲が晴れてくると、酒匂川。これを渡れば...
...一気に市街地らしくなり、小田原駅に到着した。
現在時刻、午前8時15分。
神奈川県西部まで、横浜から5時間くらいで来れた。
ここからは...
箱根八里が立ちはだかる...
(つづく)