【チャリで行った】1日目② 箱根越え
横浜を出発してから5時間弱。
小田原に着いたのが午前8時15分。...まだ午前も早い時間。そこそこいいペースで来られてる気がする。
けれどもここからは上りが長距離続く。ここまではほぼ使わなかった電池はセーブ気味に。
それはそうと、天候に恵まれたのは運がよかった。土砂降りだったら心が折れて引き返してる
小田原駅でひと息ついて、小田原城址公園を横目に再びチャリをこぐ。
...そして、街中に小田原城...?!
...ではなく、小田原ういろうという薬屋の有名な唐破風造りの建物。お菓子のういろう、ではなくてお薬の「ういろう」(お菓子のほうも売っているようです)。東海道中膝栗毛の喜多さんが何でもお菓子だと思って食べてしまったことがあるとか
藤沢から数十km並行したJR東海道線とはここでお別れして、いよいよ山登りへ。かなりの登り坂をふうふうとこいで午前9時、箱根湯本駅。
今まで鉄道でしか来れなかった所に自転車で来られたのは、感慨深いってさっき言ったっけしかもまだ神奈川県内だよ
さて、ここでも道が駅伝で有名な国道1号と、「七曲り」のあるより急こう配の旧道(県道732号)に分岐している。接触事故等に遭いたくないし、バッテリーの事を考えればなるべく距離の短いほうが得。そしてどちらかというと交通量の少なそうな県道732号のほうを選んだ。
湯本を出発。しばらくは民家が多かったが、1km進むとすっかり山道。木陰が多く直射日光を遮ってくれるのが嬉しい。
しかし、急こう配が自転車のバッテリーを容赦なく削っていく...そしていつの間にか残りの目盛りが1に。たった2kmで半分以上の電力を削った 納得がいかないし立ちこぎも疲れてきたし汗が滝のように噴き出してるし...と思っていたら、目盛りが点滅している。ウルトラマンか。
もうアシストは使えないし、芦ノ湖までまだまだ距離がある。ここまできたら、25kgの自転車を押して上がるしかない。
途中、赤いフェラーリが優雅に横を追い抜いて行った。ほんの少し空しくなって空を見上げる。どこまでも青い。
降り注ぐ日光が、アスファルトからの照り返しがダイレクトに肌を焼いてくる。自転車の重量が脚に直にかかってくる。
小田原から何時間かかったんだろう、と思って腕時計を見るとちょうど10時。長い一日になりそう...
この数時間(実際には2時間程でした)登り坂しか見てないと思いきや...
む?ここを越えたら...もしかして下りですか?もう自転車を押して上がらなくてもいいんですか?
下り!
下り!開けてきた!
あれは...湖?芦ノ湖?ということは…
箱根に...ついた!!
チャリで!!!
やったで!ウィーーーーー!
(つづく)