緑色の朝焼け

ぽつぽつと書きます

【チャリで行った】4日目 大垣ー彦根

4日目。

 

 ついに雨が降った。出たとこ勝負でろくな防水対策をしていなかったが、幸いにもポツポツ程度の降りだったのでそのまま出発。今日の暮れには京都に着けるか?

 出発してさっそく完全に趣味の領域の寄り道。東海道線の枝分かれ部分に向かった。

 

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 大垣からは東海道線の支線である美濃赤坂という超ローカルな線が分岐している。さらに荒尾駅付近の南荒尾信号場からは東海道線が二股に分かれており、北方にうねうねとした挙句関ヶ原で合流する、通称垂井線がある。ちなみに皆様が乗る普通電車はここを通らない。なぜこんなうねうねな線があるのか?というのは...詳しくはこちらのWiki

垂井駅 - Wikipedia

 地図右の大垣から出てまず荒尾駅に向かい、少し北にある終点の美濃赤坂駅に行ってから黄色にハイライトされた垂井線を見て回ろうという算段。さいわい雨はおさまりつつあった。

 

 

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荒尾駅

 短いホームの駅に2両編成の車両がゆるゆると入って、出発する。大動脈の東海道線でもレアな単線区間

 

 

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 そして美濃赤坂駅木造駅舎に広々とした場内。かつては大量の荷貨物をさばいていた場所と思わしき、長い三角屋根が覆うホーム。

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 ここも昔は赤坂宿という宿場町でした。とはいえ、中山道の赤坂宿」で、実は東海道の方にも赤坂宿はあります。ただし場所がちょうど昨日通った愛知県豊川市付近(紛らわしいですね)。宿場の町が残っているからこそ東海道の支線が未だ旅客線として残ってるのかもしれないですね。

 あと東海道線とありますが、実は旧東海道は名古屋の熱田からは桑名、四日市、亀山、甲賀を抜けて大津を通っており、三重県滋賀県を通るのです。岐阜から大垣方は中山道を通っているんです。私自身も昔勘違いしていました。

 

 西方に少し移動すると、また架電線と単線が。

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 これが垂井線。要は下りの貨物線。特に時刻表等を調べたわけでもないので何がいつ来るかわからない。酷ければ数時間何もないところで待ちぼうけを食らうかもしれない。そんなことを考えつつぶらぶらと(特になにもない)周囲を散策していた。すると15分後、踏切が鳴り始める。そして

 

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 貨物列車が通過。

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 それを見送る。そして踏切を後にした。向かうは関ヶ原。ついでに少し離れたところまで「競走」し、編成が一枚におさまるように撮ってみるが

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 編成が長すぎた。でもこんなところで撮るのも珍しいので、まあ満足。

関ヶ原に到着すると雨脚がむしろ激しくなり、さすがに傘をさして自転車をこぐわけにもいかず、持ってきたカッパを羽織る。前カゴに乗せたリュックには大きめのビニール袋を上から被せて、ひと際木陰の多くなったと道路を進んだ。

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 結局関ヶ原の古戦場はほとんど見学できずに雨の中を進む。不破関所に至っては場所さえも正確にわからず通過したようなものだった。さらに関ヶ原付近は東西連絡のボトルネックといわれるほどの山がちな地形のため、アップダウンが多く見通しも決して良くない箇所が多い。

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 その(ほぼ)山道のなかで滋賀県に入る。(...この溝?が国境らしい)

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 旧中山道通りに進み、柏原宿や上のような心細くなるような暗さの道を通り

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 どういうわけか道路に迷い込んだ蟹さんを踏まないようにすすむと

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 土地が開けて、新幹線の高架が見えてJRと交差。ということはここは米原。琵琶湖湖畔に近づき、山岳とはお別れである。

 激しかった雨もこのあたりでほぼやんだのでカッパを脱ぐ。本当に山の天気は険しい。

 

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 米原から南下し、歩行者用トンネルを抜けると琵琶湖が見えてくる。ここが彦根。時刻は午前10時前。ここまで朝飯を食ってなかったことに気づき駅前で調達した後、湖を一望できる箇所を探すと...あった。彦根城

 

(つづく)